損益通算

読み: そんえきつうさん

ソンエキツウサン:同じ年の利益と損失を相殺し、課税対象となる所得を減らす税務上の仕組み

損益通算

概要

損益通算は、同一年に出た「利益」と「損失」を一定のルールで相殺して、税金計算の対象(課税所得(カゼイショトク:税金計算の対象となる所得))を小さくする仕組みです。相殺できれば、支払う税金が減ったり、源泉徴収された税金が戻る(還付)場合があります。

どんな場面で使われる?

投資投資信託など)

  • 例:Aで利益が出て、Bで損失が出たときに相殺して「トータルの利益」を小さくする

不動産・事業など

  • 所得区分ごとに、相殺できる/できないルールがある(万能ではない)

仕組みのイメージ

  • 課税対象の利益利益 − 損失(相殺が認められる範囲内)

ミニ例

  • の売却益:+30万円
  • 別のの売却損:−20万円
→ 損益通算できるなら課税対象は +10万円 になる

できる・できないの基本感覚

できる(例として多い)

  • 同じ「所得区分」内での利益と損失の相殺(例:譲渡益と譲渡損)

できない(例として多い)

  • まったく別の区分の所得どうしを何でも相殺できるわけではない
(例:給与の所得投資の損失を自由にぶつけられる、という形には通常ならない)

※実際の可否は「所得の区分」や課税方式(申告分離課税(シンコクブンリカゼイ:一定の所得を他と分けて税計算する方式)など)で決まります。

損失の繰越控除との関係

損益通算は「同じ年の中で相殺」する考え方です。 一方、損失を翌年以降に回して相殺する仕組みは損失繰越(ソンシツクリコシ:今年の損失を翌年以降へ回すこと)と呼ばれ、別の手続き要件(確定申告など)が関わります。

手続きのポイント(投資でよくある)

  • 特定口座源泉徴収あり)でも、損益通算や還付を狙うなら確定申告が必要になるケースがある
  • 複数の証券会社に口座があると、まとめて相殺するために申告が必要になりやすい
  • どの利益・損失が対象かは、商品(国内投資信託、先物など)や受け取り方(配当の受領方法)で扱いが変わることがある