逆フリン効果
読み: ぎゃくふりんこうか
逆フリン効果とは
逆フリン効果とは、長期的に上がり続けてきたとされる知能検査の成績(IQなど)が、ある時期から「世代が新しくなるほど低下する」方向に転じて観測される現象のことです。国や地域、測定する能力領域によって、低下の有無や大きさは異なります。元になった「フリン効果」との関係
フリン効果
フリン効果は、20世紀を通じて多くの国で、知能検査の平均点が世代ごとに上がってきた現象を指します。逆フリン効果
その「上昇」が一部の先進国で鈍化・反転し、平均点が下がる傾向が報告されるようになったものが逆フリン効果です。どんなデータで観測されるか
主な説明仮説(確定ではない)
研究では、遺伝よりも環境要因の影響が大きい可能性が示唆されています。考えられている要因は複数あり、単独ではなく組み合わせで効いている可能性があります。- 教育環境の変化(学習内容・読書量・学習習慣など)
- デジタル環境の変化(注意・集中の使い方が変わる、など)
- 健康・生活習慣(睡眠、運動、栄養、ストレス)
- テストへの慣れや受検態度の変化(動機づけ等)
- 移民・社会構成の変化よりも、家庭内比較から環境要因が支持される、という報告もある
使うときの注意点
- 「人類が一様に賢くなくなった」という断定には注意が必要です(国・時期・指標で結果が違う)。
- IQは“知能そのもの”を完全に表すものではなく、テスト形式や社会環境の影響を受けます。
- 低下が見られても、どの能力が下がり、どの能力は維持・上昇しているかを分けて読むのが重要です。