難病
読み: なんびょう
ナンビョウ:原因や治療法が確立していないことが多く、長期療養を要する疾患群の総称
概要
難病(ナンビョウ)は、一般に「原因の解明や治療法の確立が十分でない」「生活上の支障が長期にわたる」などの特徴をもつ疾患群を指す言い方。医学的に単一の病名ではなく、医療・福祉・制度の文脈で使われることが多い。どういう病気が「難病」と呼ばれやすいか
難病と呼ばれやすい疾患には、次のような要素が重なりやすい。- 原因や発症メカニズムが十分に分かっていない
- 根治的な治療が難しい、または治療法が限定的
- 慢性(マンセイ:長期間続く状態)で、継続的な通院・投薬・介護が必要になりやすい
- 希少(キショウ:患者数が少ないこと)で診断・治療の体制が限られる場合がある
日本の制度用語としての「指定難病」
日本では、難病のうち制度上の対象として国が指定するものを 指定難病(シテイナンビョウ:医療費助成などの対象として指定された難病) と呼ぶ。 指定難病は「病名」だけでなく、重症度(ジュウショウド:症状の程度)などの基準を満たすかで支援対象が決まることがある。「難病」と「障害」「進行性」の関係
- 難病でも、症状が安定している人もいれば進行する人もいる(個人差が大きい)
- 進行性難病(シンコウセイナンビョウ:時間経過で症状が悪化しやすい難病)と呼ばれる場合もある
- 医学的な診断と、障害認定・介護認定など制度上の判定は別に行われる
支援・配慮の観点(よく論点になる点)
医療面
診断の難しさ、専門医療機関へのアクセス、長期の薬物療法やリハビリが課題になりやすい。生活面
疲労や痛み、再燃(サイネン:症状がぶり返すこと)、副作用などにより、学業・就労・家事の調整が必要になることがある。制度面
医療費助成(イリョウヒジョセイ:治療費の自己負担を軽くする支援)、福祉サービス、就労支援などを組み合わせて利用するケースが多い。注意点
- 「難病」という言葉だけで、重さ・予後(ヨゴ:今後の見通し)を断定しない(病型や経過が多様)
- 制度の対象かどうかは、病名・重症度・申請手続きなどで決まるため、主治医や窓口で確認が必要
- 本人の状態は日によって変動することがあるため、支援や配慮は固定ではなく見直しが重要