フリン効果

読み: ふりんこうか

フリンコウカ:知能検査の得点が世代を追って長期的に上昇する傾向を指す現象

フリン効果

概要

フリン効果は、同じ種類の知能検査(チノウケンサ:認知能力を測る標準化テスト)でも、時代が進むにつれて平均得点が上がっていく傾向を指します。研究者ジェームズ・R・フリンの名前に由来します。

何が「上がる」のか

IQ(アイキュー:年齢集団で標準化した相対的な得点指標)は、同年齢集団の平均が一定(例:100)になるよう標準化(ヒョウジュンカ:比較しやすいよう尺度を揃えること)されます。 フリン効果があると、古い基準(古い標準化)で採点した場合、新しい世代ほど得点が高く出やすくなります。

なぜ起きると考えられているか

原因は一つに断定されていませんが、環境要因が複合していると考えられます。
  • 栄養・健康状態の改善
  • 教育機会の拡大や学習内容の変化
  • 仕事や生活の「抽象的・記号的」な課題への慣れ
  • テスト形式への慣れ、情報環境の変化

重要なポイント

「賢さが遺伝的に急上昇した」ことを意味しない

世代間で大きく変化する速度が速いため、主因は遺伝より環境の影響が大きいと解釈されることが多いです。

比較のしかたに注意

  • 世代をまたいでIQや得点を比較するときは、どの年の基準で標準化されたかが重要です。
  • 古い基準のままだと、平均との差が過大に見えることがあります。

近年の動き

国や時期によっては、上昇が鈍化したり、伸びが見られにくいという報告もあります(状況は地域・調査で異なります)。

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