染色体

読み: せんしょくたい

センショクタイ:DNAがたんぱく質と巻き取られ、遺伝情報を整理して入れる構造体

染色体

概要

染色体(センショクタイ)は、細胞内のDNA(ディーエヌエー:遺伝情報を保存する分子)が、ヒストンなどのたんぱく質と結びついて折りたたまれた構造。遺伝情報をコンパクトに収納し、細胞分裂のときに正確に分配する役割を持つ。

どこにあるか

  • 真核生物(シンカクセイブツ:核を持つ生物)では、主に核内にある
  • 原核生物は「典型的な染色体構造(核内の複数染色体)」とは異なり、環状DNAを持つことが多い

構造のイメージ

  • DNAは非常に長いため、そのままでは細胞内に収まらない
  • DNAはヒストンに巻きついてヌクレオソームを作り、さらに折りたたまれて染色体になる
  • 分裂期には特に強く凝縮し、顕微鏡で見えやすい棒状の形になる

ヒトの染色体

  • 細胞(タイサイボウ:通常の細胞)では 46本(23対)
  • 性染色体(セイセンショクタイ:性別に関わる染色体)はXとY
- 一般に:XX、XY
  • 残りは常染色体(ジョウセンショクタイ:性染色体以外)

染色体異常

染色体の数や構造に変化があると、発達や体の機能に影響が出ることがある。
  • 数の異常:例)21トリソミー(21番が3本)
  • 構造の異常:欠失、重複、転座など

関連用語

  • ゲノムゲノム:遺伝情報の全体)
  • 遺伝子(イデンシ:DNA上の機能単位)
  • 染色分体(センショクブンタイ:複製後に対になった同一染色体の片割れ)
  • 核型(カクガタ:染色体の本数や形のセット)

注意点

  • 染色体は「DNAそのもの」ではなく、DNAを収納・制御するための構造(たんぱく質との複合体)
  • 同じDNA配列でも、折りたたみ方や修飾で発現が変わることがある(エピジェネティクス)