遺伝子

読み: いでんし

イデンシ:DNA上にある、タンパク質などの設計情報を担う遺伝情報の単位

遺伝子

概要

遺伝子(イデンシ)は、生物の形質(体の特徴や働き)を決めるための情報が書き込まれた「遺伝情報の単位」。多くの生物ではDNA(デオキシリボかくさん)上に存在し、必要に応じてRNAに写し取られ、タンパク質などの合成に使われる。

遺伝子は何をしているか

情報の保存

DNAの塩基配列(えんきはいれつ)が、設計図として保存される。

情報の利用(遺伝子発現)

遺伝子発現(イデンシハツゲン:遺伝情報がRNAやタンパク質として使われる過程)を通じて働く。
  • 転写(テンシャ):DNARNA
  • 翻訳(ホンヤク):RNA → タンパク質(など)

遺伝子=タンパク質の設計図だけではない

遺伝子には、タンパク質を作る領域だけでなく、発現を調整する領域(いつ・どこで・どれだけ作るかを決める)が関わる場合もある。 このため「同じ遺伝子を持っていても、発現のされ方が違うと性質が変わる」ことがある。

変異と病気・多様性

変異(ヘンイ:DNA配列の違い)が起きると、タンパク質の性質や発現量が変わり、体質・病気のなりやすさ・見た目の差などにつながることがある。一方で、変異は生物の多様性や進化の材料でもある。

よく出る関連用語

  • DNA(ディーエヌエー:遺伝情報を担う分子)
  • RNA(アールエヌエー:DNA情報を写し取り利用する分子)
  • ゲノムゲノム:生物が持つ遺伝情報の全体)
  • 染色体(センショクタイ:DNAがまとまって収納された構造)
  • 遺伝子発現(イデンシハツゲン:遺伝情報が働く過程)
  • エピジェネティクス(エピジェネティクス:DNA配列を変えずに発現が変わる仕組み)

注意点

  • 「遺伝子がある=必ず発現する」ではない(環境や調整で変わる)
  • 多くの形質は複数の遺伝子と環境要因が組み合わさって決まる