ワイヤーフレーム

読み: わいやーふれーむ

ワイヤーフレーム:画面の骨組みとして配置と構造を示す設計図(低精度UI図)

ワイヤーフレーム

概要

ワイヤーフレームは、Webサイトやアプリの画面を「どんな要素を」「どこに」「どんな優先度で」配置するかを示す骨組み図。色や装飾よりも、情報の構造と導線を整理するために使う。

何を決めるものか

  • 画面のレイアウト(ヘッダー、本文、サイドバー、フッターなど)
  • 情報の優先順位(何を目立たせるか)
  • ナビゲーション・導線(どこからどこへ移動するか)
  • コンテンツ要素の種類(見出し、文章、画像枠、ボタン、フォーム等)
  • 状態や分岐(ログイン前後、空状態、エラー表示など)

目的

認識合わせ

関係者(企画・デザイン・開発・運用)で「何を作るか」を早い段階で揃える。

手戻り削減

見た目に時間をかける前に、構造と要件の矛盾を発見できる。

情報設計の検証

情報設計(ジョウホウセッケイ:情報を分類し分かりやすく構造化する設計)として、見つけやすさ・迷いにくさを確認できる。

粒度(精度)の種類

  • ローファイ:手書き・簡易図形中心。検討と議論が速い
  • ミドル:コンポーネントや余白感まである程度表現
  • ハイファイ:実デザインに近い(ただし一般に「モックアップ」に近づく)

モックアッププロトタイプとの違い

  • ワイヤーフレーム:構造・配置・導線の設計図(見た目は簡素)
  • モックアップ:見た目(色・写真・タイポグラフィ等)を作り込んだ完成見本
  • プロトタイプ:実際に操作できる形で動きを確認するもの(クリック遷移など)

作り方の基本手順

  1. 目的とユーザー行動を整理(何を達成させたいか)
  2. 必要コンテンツを洗い出し、優先順位を付ける
  3. 画面単位でレイアウト案を作る(主要画面から)
  4. 画面遷移・導線を線でつなぐ
  5. 状態(エラー、空、読み込み)も用意する
  6. 早めにレビューし、修正を回す

よく入れる注記(仕様メモ)

  • コンテンツの種類と差し替えルール(例:画像比、文字数目安)
  • 挙動(押下時、展開、スクロール、固定表示など)
  • 例外(入力エラー権限による表示差分)
  • 計測(イベント、クリック計測ポイント)

ありがちな落とし穴

  • 文章量を想定せず、実データで崩れる
  • 主要導線だけ作って、例外状態が抜ける
  • 目的より「見た目の好み」で議論が逸れる
  • スマホ/PCの両方を想定せず後で破綻する

関連用語

  • IA(アイエー:情報設計の考え方や体系)
  • サイトマップ(ページ構成の全体図)
  • ユーザーフロー(目的達成までの行動・遷移図)
  • コンポーネント(UI部品の再利用単位)