rRNA

読み: りぼそーむあーるえぬえー

リボソームアールエヌエー:タンパク質合成装置リボソームの主要構成要素となるRNA

rRNA

概要

rRNA(リボソームRNA)は、リボソーム(リボソーム:タンパク質を合成する細胞内装置)を構成する中心的なRNA。リボソームの骨格として働くだけでなく、タンパク質合成(翻訳)そのものにも重要な役割を持つ。

役割

リボソームの構造の土台

rRNAはリボソームの主要成分で、リボソームタンパク質と結合して小サブユニット/大サブユニットを形成する。

翻訳の反応に関与

アミノ酸をつなぐ反応(ペプチド結合)の形成に関与するなど、リボソームの機能の核となる。 このためリボソームは「RNAが働く装置」という側面が強い。

翻訳の流れの中での位置

  • mRNA(メッセンジャーRNA)がリボソームに結合
  • tRNA(トランスファーRNA)がアミノ酸を運び、mRNAのコドンに対応して並ぶ
  • リボソーム(rRNA+タンパク質)がアミノ酸を順につなぎ、タンパク質ができる

生物による違い(ざっくり)

  • 原核生物(細菌など)と真核生物(動物・植物など)で、リボソームの大きさやrRNAの種類が異なる
  • これを利用して、16S rRNA(ジュウロクエスアールエヌエー:細菌の系統解析でよく使われるrRNA遺伝子領域)などが分類・同定に使われる

重要な応用例

  • 微生物の同定・系統解析:16S rRNAの配列比較で近縁関係を推定
  • 抗生物質の標的:細菌のリボソーム(rRNAを含む)が薬の標的になることがある(人のリボソームとの差を利用)

注意点

  • rRNAは「情報を運ぶ」mRNAとは違い、「装置そのものの部品」として働く
  • rRNAは細胞に多量に存在し、安定性が高いものが多い